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「教育工学における一人称研究」セミナーに参加しました

February 23, 2016


 昨年のJSET全国大会のシンポジウムにて、佐伯胖先生が「一人称/二人称研究」というのをご紹介したのを覚えている方もいらっしゃるかと思います。
 その際に佐伯先生が紹介していた、
○諏訪正樹・堀浩一(2015)『一人称研究のすすめ: 知能研究の新しい潮流』 近代科学社
○諏訪正樹・藤井晴行 (2015)『知のデザイン―自分ごととして考えよう』 近代科学社
○ヴァスデヴィ・レディ (著), 佐伯胖 (翻訳)(2015)『驚くべき乳幼児の心の世界』 ミネルヴァ書房
の3冊を誰かと読みたいなぁと思っていたところ、
岸先生@明治大学にご賛同頂きまして、(あれよあれよという間に話が大きくなり)、
佐伯胖先生をお招きしての質的研究SIGのセミナーとして昨日開催されることになりました。

詳細はSIGの方からいずれ報告されると思いますので、今日は私の個人的な感想を記載します。

☆セミナーの案内文はこんな感じでした
https://www.jset.gr.jp/sig/sig09_20160222.html

 セミナーでは一人称研究について様々な議論が行われましたが、私が一番感じたのは「論文とはこういうものであるという思い込みを捨てる」ことの大事さでした。
 私は環境教育やキャリア教育などに使うゲーム教材の開発・実践研究をしていますが、
「研究していて一番面白いところ」=「それぞれの参加者が自信の生活経験からゲームでの経験を振り返っているところ」は個別の現象過ぎて直接論文に載せられないということをいつも残念だなぁとひそかに?感じていました。


 「一人称研究のすすめ」の中で、堀(2015)は「昼の研究」、「夜の研究」という概念を提唱しています。
・昼の研究=「職業として社会から必要とされ、給料をもらうための研究」
・夜の研究=「自分の中に存在する内なる好奇心にしたがう研究」
 これを読んで、自分の完全な好奇心から行う研究は「夜の研究」(というか真夜中の研究?)で最悪論文化されなくてもいいか…と考えていたのですが、セミナーにて佐伯先生に「一人称研究とは触発性」を目指すものだという話があり、ゲーム学習のようなまだ確立していない研究を進める上で、そのような諦めはまだ早い、この領域に興味のある方に「おお、これは面白い!」と思っていただけるような「触発性」を自分の研究でも生み出せねばと思い直しました。博士課程の頃はどうしても「一発で通さねば!」(卒業が伸びる)という意識があり、無意識にそれに囚われすぎていたかもしれません。

 「触発性のある論文」はすんなり査読は通らないかもしれませんが、挑戦はしてみたいと思っています。

今日はこの辺で失礼します。

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 4年間務めた東京大学を2018年3月で退職し、4月からは明星大学 明星教育センターにて特任准教授として勤務することになりました。

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